『風来のシレン6』が発売されて1ヶ月ちょっと経ちましたが、いろんな人の生配信やSNSを見ると、ダンジョンのクリア率は人それぞれ違いますよね。
1~2回でクリアする人もいれば、10~20回でクリアする人もいて、残念ながらまだクリアできずという人も。
今作はゲーム内でも「みんなのクリア率」が見れるので、自分でプレイしてみてもクリア率以上だったり以下だったりするのではないでしょうか。
経験と実力が求められるゲームなので差があって当然なのですが、具体的にどんな違いがあり、クリア率の差はどこから来るのでしょうか?
今回は、『風来のシレン6』においてダンジョンが難しいという初心者と、数回でクリアできたという中級者の、ダンジョンのクリア率に差が出る初心者と中級者の違いについて考えてみました。
誤解がないように言っておきますが、初心者を卑下したりする目的は一切ありません。
ダンジョンに苦戦する人の実力アップのきっかけになったり、上手い人のプレイやクリア報告を見て自分と何が違うのか疑問に思ってる方の力になればと思います。
知っている知識やテクニックの量
ほとんどの事がここに集約されてしまうのですが、初心者に限らず知っている知識やテクニックの量は人それぞれ違います。
これには「モンスターの知識」「アイテムの知識」「稼ぎテクニック」「識別テクニック」「リスク回避」「ピンチの抜け方」「泥棒」「豆知識」など、あらゆるものが含まれます。
せっかくなので、『風来のシレン6』の知識やテクニックについて、メジャーなものからマイナーなものまでいくつか紹介してみます。
- 通常攻撃の命中率は約92%、投げる撃つの命中率は約84%で、投げる撃つの方が低い。
メッキの印によって通常攻撃の命中率は約2%上がる。 - デッ怪は後ろからの攻撃で倒せるほか、バリアを飛び越えるように石を投げたり、銀の矢や遠投などの貫通攻撃でも倒せる。
- 「あなぐらマムル」を「洞窟マムル」に進化させて固定ダメージなどで倒すと2000経験値を稼げる。
「しあわせの杖」のほか「身代わりの杖」「ゾワゾワの巻物」「目つぶし草」などでも進化させられる。 - マゼルンは「かなしばり」「睡眠」などの状態異常になっていてもアイテムを飲みこむ。
ただし「身代わり状態」は不可。 - 未識別の「白紙の巻物」は、「書く」を選んで「もどる」をすれば呪われてるか祝福されてるか識別できる。
- バッター種には「投げる」「撃つ」「振る」がどれも効かないが「必中の矢」は当たる。
- 「錆よけの腕輪」を付け、銀封印のある武器盾を装備して「オドロ」「チドロ」に印消しの特技を使われると、銀封印だけはがしてもらえる。
いくつ知っていたでしょうか?
このほかにいくらでも知識というものはありますが、マイナーなものでも知ってれば知ってるほど、あらゆる状況への対応力が上がりますよね。
自分もこの記事を書くうえで調べて知った、これまで知らなかった知識やテクニックがありました。
マイナーな知識まで押さえてる人が上級者だとすれば、中級者は使用頻度の高いメジャーな知識やテクニックはしっかり押さえている印象です。
しかし、初心者はメジャーな知識やテクニックもあまり知らないため、人よりもアイテムが入手できなかったり、必要以上にアイテムを使ってピンチになりやすいのです。
この知識やテクニックの量を増やすには、自分で考えるだけではそれぞれ限界があるので、上手い人のプレイを見たり、情報を調べたりすることが大切です。
「こんなピンチの抜け方があるのか」「こんな経験値やアイテムの稼ぎ方があるのか」と、知らないことが多いほど成長のきっかけになります。
そして、それを自分の手札として実践する機会があって成長を感じられると、もっとゲームを楽しめるのではないかと思います。
自分もかつて「トルネコの大冒険3」という同ジャンルのゲームの「異世界の迷宮」というダンジョンがクリアできず完全に諦めていたことがありますが、生配信で他の人のプレイを見て驚きの連続でした。
そして、そこで知った知識も活用して何度も挑戦し続け、少しずつ奥の階層まで行ける成長を感じ、ついにはクリアすることが出来ました。
自分の知識と発想力だけでは絶対にできなかったクリアであり、その時の知識やテクニックは今でも生きています。
敵の強さと自分の強さを正しく評価する
初心者の方のプレイを見ていると、敵の強さを正しく評価できてないことが多いように感じます。
強敵や危険な特技を持つ敵と普通に戦い始めてしまうのもありますが、それほど強くない敵を過剰に警戒してアイテムを使ってしまうことも多いように思います。
それとあわせて、自分の強さ(持っているアイテムも含めて)も正しく評価する必要があります。
「何回攻撃すれば倒せて、何回攻撃されると危ないのか」
「特技を使われたとして取り返しは付くのか」
「瀕死になったらどのアイテムを使うことになるのか」
こういった事を考え、必要以上にアイテムを使わないようにしつつ、かと言って使わなすぎて強力なアイテムを使うことにならないようにしましょう。
「こいつは強敵だ」「この特技を使われるとマズイ」と思うことはよくありますが、自分の強さ(所持アイテムも含めて)というのはダンジョンに入る毎に変わるので、敵の評価は定期的に見直すことが大切です。
ようは、「この敵はヤバイ」と思い込んで凝り固まったままの敵がいないか見直してみよう、というお話ですね。
また、上で枠に囲んだ3つの項目のどれも考えず「とりあえず攻撃」してピンチになり、強力なアイテムを消費することになるといった、考え無しのプレイは避けましょう。
アイテムの強さを正しく評価する
アイテムの使い方という知識のところも大事ですが、それに関しては最初の項目でも書いた通り、他の人のプレイを見たり、情報収集したり、あるいは自分で考えるしかありません。
ここでお話するのは、それと同じくらい大切な、アイテムの「優劣」「役割」などの「どちらのアイテムが強いか」「どういう役割の違いがあるか」を考えようというお話です。
アイテムの強さを比較しよう
これはについては「杖」の強さを比較した記事でも書いていますが、
「アイテムの強さを比較して何の意味があるの?」と思う方もいるかもしれませんが、『風来のシレン6』のようなローグライクゲームでは、アイテムの強さを考える事はとても大切です。
まず、アイテムが持ちきれず取捨選択をする時に、より強いアイテムを手持ちに残すのに必要な情報になります。
また、ピンチなどで何かしらアイテムを使わなければならない場合も、格下のアイテムで解決できるならそれに越したことはないですよね。
アイテムによって使える場面は異なるので、一概にどちらが上か決めるのは中上級者でも難しいですが、ある程度の目安やイメージは持っておきたいところ。
そうすることで、取捨選択にかかる時間も減らせますし、必要以上に強いアイテムから使ってしまうのも避けやすくなります。
アイテムの役割の違いを考えよう
アイテムの強さを考えると共に、アイテムの役割の違いについても考える必要があります。
アイテムの役割は、大きく分けると「単体の敵に有効」「複数の敵に有効」という2種類です。
例えば「一時しのぎの杖」「鈍足の杖」などは単体の敵に有効なアイテムですが、「身代わりの杖」「バクスイの巻物」などは複数の敵に有効なアイテムです。
アイテムを使う時はこのバランスを考え、とくに複数の敵に有効なアイテムは貴重なので無くならないように注意し、かと言って持ちすぎて荷物を圧迫しすぎないようにしましょう。
場当たり的な行動をしてしまう
ここでいう場当たり的な行動とは、
- モンスターに囲まれている状況などで、「飛びつきの杖」や「場所がえの杖」などがあるにも関わらず、一匹ずつ「かなしばりの杖」や「一時しのぎの杖」などで対処してしまう。
- 数ターン後にピンチになるのがわかっているにも関わらず、普通に敵と戦い始めてピンチになってから対処を考えるなど、今のターンのことしか考えていない行動をしてしまう。
といった、2ターン目3ターン目にどのような状況になるか考えられていない動きのことです。
また、それにくわえて、
- 瀕死にも関わらず視界不良の通路を歩き、モンスターとの出会い頭の攻撃で倒されてしまう。
(歩いて回復しながらモンスターと戦って、挟み撃ちにされた時の解決策が無いなども含む) - 特技を使われた場合の解決策がないにも関わらず、アイテムを使わずに普通に戦い始めてしまう。
といったリスク回避の部分も、場当たり的な行動と言えるかもしれません。
『風来のシレン6』はターン制のゲームであり、モンスターの移動や行動はプログラムされて決まっています。
ランダムな要素としては「モンスターが特技を使うかも」「通路からモンスターが来るかも」「移動すると罠を踏むかも」といったところに限ります。
つまり、自分の行動を含めて考えれば、2ターン目3ターン目にどのような状況になるかを予想することは十分に可能です。
にも関わらず、1ターン目を「まだピンチではない」「ピンチになっても強力なアイテムがある」と何も考えず行動してしまうと、無駄にアイテムを消費することになりかねません。
そのため、ピンチの時およびピンチになりそうな時は、しっかりと状況を突破するまでのプランを立ててから行動したいところ。
あわせて、どのプランが最も消費アイテムのコストが少ないか考えると、アイテムの無駄遣いを減らすことができます。
いきなり数ターン後のことを予想するのは難しいと思いますが、場当たり的な行動してると強力なアイテムからどんどん無くなってしまうので、まずは2ターン目3ターン目の事を考えて1ターン目の行動を決めれるようにしたいですね。
「巡回降り」「即降り」「稼ぎ」を使い分けていない
これらの「階段の降り方」について知らない方は以下の記事で解説しているのでご覧ください。
この「巡回降り」「即降り」「稼ぎ」という階段の降り方において、初心者はほぼすべての階層を「巡回降り」し、最終盤のみ「即降り」していることが多いように思います。
しかし、『風来のシレン6』においてダンジョンのクリア率を安定させるには、「稼ぎ」の階層が欠かせません。
もちろん、上手い人は「稼ぎ」をしなくても安定してクリアできたりしますが、プレイングに自信がない人ほど稼げる階層でしっかり稼いでおきたいところです。
また、ダンジョンによっては中盤に「即降り」が推奨されるような階層があることもあります。
これは特に、後に影響が残るような厄介な特技を持つモンスターが出現する階層が当てはまります。
ただ、「巡回降り」しかしてこなかったところで「即降り」をするとレベルが不足してしまうため、やはり「稼ぎ」が重要になってきます。
満腹度との兼ね合いもあるので判断は難しいと思いますが、ただ何も考えず「巡回降り」をするのではなく、「稼ぎ」をした方がいい階層や、「即降り」の必要性について考えるようにしましょう。
店で泥棒ができるかどうか
「泥棒は難しくて危険」
「特定のアイテムがないと出来ない」
「リスクと得られるものが見合わない」
初心者に限らず、泥棒にこのような印象を持っている方は多いかと思います。
しかし、おそらく多くの人が思っているよりも、泥棒はやり方が豊富で、安全な方法も多く、得られるものが大きいです。
泥棒について
泥棒といえば「大部屋の巻物」「場所がえの杖」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、他にもたくさんの方法があります。
自分もすべてを把握しているわけではないのと、マップや状況によって変わってくるのでここでは説明しきれませんが、例えば以下のような方法があります。
- 「ドスコイ状態」や「トンネルの杖」で店を拡張し、店から階段部屋まで直線を掘り、「飛びつきの杖」や「場所がえの杖」で階段の上に飛ぶ。
階段の上に飛べない場合は、階段部屋に飛んで「ヤキイモ」「バクスイの巻物」などを使い、その間に階段へ向かうなど。
(マップによっては必要のない工程あり) - 店と階段部屋が隣の場合に、「土塊の杖」「かなしばりの杖」などを使って他の部屋から盗賊番や番犬がこないように壁を作り、階段部屋に湧く盗賊番を何かしらの方法で無力化、または他の部屋への通路に誘導するなど。
- 「底抜けの壺」を投げ割って店の入口に「落とし穴」を作って落ちる。
(階段を登って進むダンジョンでは落ちれないので注意) - 「山彦のお香」を焚いた状態で「一時しのぎの杖」を振って自分を階段にワープさせる。
かなしばり状態になる対策として「無敵草」「復活の草」「空腹ダメージ」「階段を土塊の杖の壁で囲む」などを利用する。
※1,2の方法は、「気配察知の腕輪」「あかりの巻物」などでモンスターの位置がわかると安全性が高くなります。
このほかにも、アイテムや状況次第でいくつかの泥棒の方法があります。
泥棒で得られるものについて
まず泥棒で得られるものとして、少なくともギタンを獲得できます。
これは「手持ちアイテムをすべて売ってからそれを含めて泥棒すればギタンを稼げる」という、泥棒の基礎テクニックです。
こうしてギタンを稼いでおけば、次に店を見つけた時に買い物しやすくなったり、「金食い虫」装備を使えるようにもなります。
もちろん、装備や杖などを入手できれば冒険が有利になるのは言うまでもありません。
また、未識別のアイテムも識別すること自体が大事なので、どんなに安くていらなそうなアイテムでも価値があります。
そして、泥棒に成功してアイテムやギタンを入手することによって、さらに泥棒がしやすくなります。
「泥棒なんてまず出来るもんじゃないでしょ」という初中級者と、
「泥棒はある程度のアイテムがあれば出来る」という中上級者では、
泥棒で得られるギタンも含め、アイテムの入手数や金食い虫装備が使えるかというところで大きな差が開いてしまいます。
泥棒の知識や実践力はあればあるだけ有利になるので、なるべく情報収集および実践をしていきましょう。
泥棒は知識だけあっても、ダンジョンの中盤や終盤になると実際にやるのが怖くなると思うので、序盤で積極的に挑戦したり、「今回は泥棒を練習するぞ」と覚悟して挑んでみましょう。
まとめ
今回は、ダンジョンのクリア率の差になる初心者と中級者の違いについて考えてみました。
内容についてまとめます。
これだけでいきなりクリア率が安定する中級者に!とはならないと思いますが、少しでも実力アップのきっかけになれば幸いです。
コメント