NintendoSwitch(ニンテンドースイッチ)の本体を購入すると『Joy-Con』というコントローラが付属しますが、それ以外のコントローラーについてはご存知でしょうか?
最も代表的なものとしては、任天堂純正品の『Proコントローラー』(通称:プロコン)
次に有名なのが、任天堂ライセンス商品の『ホリパッド』です。
「任天堂ライセンス商品」は、任天堂との適合性が確認された商品です。
また、適合性の確認に加え、玩具安全基準等の一般的な安全基準を満たす水準であることを確認しています。
任天堂 Q&A(よくある質問)より
もし私が誰かに「プロコンとかホリパッドって買った方がいいの?」と聞かれたら、
「よほどゲームをやらない人でなければ買った方がいい」と答えます。
今回はこの、プロコンやホリパッドを買うべきだと思う理由についてまとめました。
後半ではプロコンとホリパッドの違いについても解説していますので、どちらを買った方が良いかという参考になれば幸いです。
今回紹介するコントローラーはこちら↓↓
プロコンやホリパッドを買った方がいいと思う5つの理由
冒頭でもお話しましたが、「プロコンやホリパッドは買うべきか?」と聞かれれば
「よほどゲームをしない人でもなければ買った方がいい」と答えます。
その理由としては、大きく分けて以下の5つです。
それぞれ詳しく説明していきます。
Joy-Conはスティックが壊れやすい
【任天堂純正品】Joy-Con(L) ブルー/(R) ネオンイエロー
非常に残念な話なのですが、Switch購入時に付属する『Joy-Con』はスティックが壊れやすいことで有名です。
具体的にどう壊れるかというと、スティックの操作認識が入力されたままの状態になり、
操作キャラが歩き続けたままになったりします。
これ実際に自分も経験してまして、
それまでスティックをたくさん使うゲームを遊んでなかったのですが、『モンスターハンターライズ』を遊び始めたところ、2週間たたずにスティックを戻しても操作キャラが歩き続ける状態になってしまいました。
この通称『Joy-Conドリフト問題』はアメリカでは集団訴訟にまでなっており、多くの人の身に起こる壊れやすさを物語っています。
Joy-Conが壊れてしまった場合、新しく買うか修理するかになりますが、Joy-Conは見た目に反して片方で定価4000円以上とお高いです。
任天堂に修理を依頼しても片方で2200円で、当然ですが修理中はSwitchで遊べません。
さらにSwitchはかなり人気のゲーム機なので、修理に時間がかかってしまうこともあります。
この事を考えると、プロコンやホリパッドを普段使いにしておき、
必要に応じてJoy-Conを使うようにした方が、結果的にコストがかからない可能性も高いです。
コントローラーを修理に出す時に、お互いにスペアにもなりますね。
ボタンやスティックが大きく操作性が良い
Joy-Conは本体に装着したり取り外して使えたりする画期的なコントローラーですが、ボタンやスティックが小さくお世辞にも操作性が良いとは言えません。
「R」や「ZR」といった上側のボタンもかなり小さく、押す時にかなり手を縮こまらせなければならないため手への負担も大きいです。
中でもスティックの小ささと固さはゲームのプレイにも問題で、「少しだけスティックを倒して視点や角度を調整」みたいな操作が難しいです。
それに比べると、プロコンはボタンやスティックが大きくて押しやすく、手の窮屈さも感じないため疲れにくいです。
操作性の面でもスティックの微調整がしやすく、繊細な操作が可能となっています。
モンハンで弓という武器を使っていた時、Joy-Conのスティックでは照準がうまく調整できなかったのですが、プロコンにしてからは劇的に楽になり、命中精度も上がりました。
マイクラでも同じく視点や照準の調整がしやすくなり、採掘や弓を撃つ時のストレスが軽減されました。
プロコンは充電が長持ちで充電しながらも遊べる
Joy-Conに比べてプロコンは充電が長持ちで、充電のし忘れでコントローラーが使えなくなることが少ないです。
公表されているバッテリーのデータはこちら。
※ワイヤレスホリパッドの使用可能時間と充電時間はJoy-Conと同じです。
このように、プロコンはJoy-Conの約2倍の使用可能時間となっています。
また、Joy-Conの充電は本体にセットしなければなりませんが、プロコンは付属のUSBケーブルをコントローラーに挿すだけなので、テレビモードでも充電しながら遊べます。
Joy-Conは、遊び終わった後に充電し忘れると、次の日の途中でバッテリー切れして「やっちまった…」となりますが、プロコンはそこまでシビアではないですし、充電しながら遊ぶという選択肢もあります。
一応『Joy-Con充電グリップ』というJoy-Conを充電しながらテレビモードで遊べる機器も販売されてますが、
これにお金を出すくらいならプロコンを買った方がいいと思います。
Joy-Con充電グリップはこんな感じ↓↓
さらに複数人で遊べるようになる
これはプロコンやホリパッドを買うべき理由というより副産物のようなものですが、
コントローラーが増えるのでさらに複数人で遊べるようになります。
SwitchにはJoy-Conの左右を2人で分けて遊べるゲームがありますが、プロコンやホリパッドがあれば3人目も一緒に遊べます。
(3人以上で遊べるゲームに限ります)
また2人で遊ぶ場合も、大きなコントローラー2つで遊べるようになります。
これは家族や友達と遊ぶことがある人にはちょっと嬉しいメリットだと思います。
プロコンとワイヤレスホリパッドにはUSB Type-Cケーブルが付いてくる
こちらも副産物ですが、プロコンとワイヤレスホリパッドには充電用の『USB Type-Cケーブル』が付いてきます。
この「USB Type-Cケーブル」というのは、Switch本体の充電端子と同じです。
通常、Switch本体のみの購入の場合、本体の充電は付属するACアダプターを使ってコンセントからしかできません。
しかし、このプロコンに付属する「USB Type-Cケーブル」を使えば、本体の充電がUSB端子からもできるようになります。
とくにモバイルバッテリーはUSB端子だけのものが多いので、Switchを持ち運びする人にとっては嬉しい付属品ですね。
自分の場合、ワイヤレスイヤホンの充電にも使えて地味に助かってます。
もちろんそれだけが目的ならケーブルを買った方が良いですが、コントローラーの付属品として様々な用途に使えるケーブルが付いてきてくれるのは、ちょっぴり嬉しいです。
以上の5つが、プロコンやホリパッドを買った方がいいと思う理由でした。
ここからはプロコンとホリパッドの違いについて詳しく解説していきます。
プロコンとホリパッドの違い
プロコンやホリパッドを買うべき理由についてはお話したところで、次は
- プロコンとホリパッドってどう違うの?
- 値段はどれが安いの?
- どっちを買うのがいいの?
といった疑問にお答えしていきたいと思います。
まずは比較表をご覧ください。
任天堂純正 Proコントローラー | ワイヤレス ホリパッド | ホリパッド for Nintendo Switch | |
---|---|---|---|
接続方法 | 無線 | 無線 | 有線 |
サイズ | 縦106mm 横152mm 厚さ60mm | 高さ110mm 幅160mm 奥行き60mm | 縦110mm 横155mm 高さ62.5mm |
ケーブルの長さ | 1.5m | 0.3m | 3m |
ジャイロ機能 | 〇 | 〇 | × |
amiibo対応 | 〇 | × | × |
HD振動 | 〇 | × | × |
連射機能 | × | × | 〇 |
端子 | Type-C | Type-C or B | Type-A |
重さ | 246g | 180g | 170g |
価格 (2023年2月Amazon調べ) | ¥10900 | ¥6345 | ¥2618 |
Amazonリンク | 【任天堂純正品】Nintendo Switch Proコントローラー | 【任天堂ライセンス商品】ワイヤレスホリパッド for Nintendo Switch【Nintendo Switch対応】 | 【Nintendo Switch対応】ホリパッド for Nintendo Switch |
このように、「Proコントローラー」「ワイヤレスホリパッド」「ホリパッド for NintendoSwitch」では機能や価格に大きな違いがあります。
わからない項目もあるかと思うので、それぞれ詳しく解説していきます。
機能の違い
まずは、それぞれのコントローラーに搭載されている機能について紹介していきます。
無線か有線か
任天堂純正 Proコントローラー | ワイヤレス ホリパッド | ホリパッド for Nintendo Switch | |
---|---|---|---|
接続方法 | 無線 | 無線 | 有線 |
プロコンとワイヤレスホリパッドは無線に対応していますが、「ホリパッド for NintendoSwitch(以下ホリパッド)」は有線のみとなります。
そのため、有線のホリパッドはSwitchのドッグにケーブルを接続した状態(テレビモード)でないと使えません。
それに対し、プロコンやワイヤレスホリパッドは無線でも有線でも使うことできるので、
普段は無線で遊び、途中で充電が切れたら有線で遊ぶ、ということも可能です。
ちなみに、有線のホリパッドには、PCに接続した時にホームボタンとマイナスボタンを同時に長押しするとDirectInputとXinputを切り替えられるという隠し機能があり、
PC用のコントローラーとしても使うことができるという特徴があります。
DirectInput・Xinputとは、PCなどの機器に接続する時の規格で、
簡単にいうと、ゲームに対応した規格のないコントローラーは使えないというものです。
例えば、プロコンはDirectInputにしか対応していないため、PC版マイクラなどのXinputにしか対応していないゲームはちゃんとした操作ができません。
なお、ゲームプラットフォームのSteamについては、2018年5月よりプロコンが使えるように正式対応されています。
(Steamで簡単な設定をする必要あり)
ジャイロ機能
| 任天堂純正 Proコントローラー | ワイヤレス ホリパッド | ホリパッド for Nintendo Switch |
---|---|---|---|
ジャイロ機能 | 〇 | 〇 | × |
ジャイロ機能とは、コントローラー自体を上下左右に動かすことでカメラなどの操作が行えるセンサー機能のことです。
ジャイロ機能を使う代表的なゲームとしては『スプラトゥーン3』『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』『モンスターハンターライズ』『フォートナイト』などでしょうか。
このジャイロ機能は、人によっては「エイム(射撃の照準)などをより俊敏かつ正確に合わせるのに必須」と言う人もいるほどの重要な機能です。
ちなみに私は苦手というか、それが必須と言われる類のゲームはあまりやってません。
有線のホリパッドにはジャイロ機能がないので、ジャイロ機能を使いたい場合はプロコンかワイヤレスホリパッドを選ぶ必要があります。
子供さんにプレゼントする時などは、ジャイロ機能を使いたいかもしれないので気をつけてあげてください。
amiibo(NFC機能)
| 任天堂純正 Proコントローラー | ワイヤレス ホリパッド | ホリパッド for Nintendo Switch |
---|---|---|---|
amiibo対応 | 〇 | × | × |
amiiboとは、任天堂が発売しているゲーム連動フィギュア、またはカードのことです。
NFC機能(近距離無線通信)という呼び方もあります。
amiiboに対応したフィギュアやカードをamiiboに対応したコントローラーに近づけることで、ゲームと連動してゲーム内にキャラクターが登場したり特典アイテムをもらえたりします。
ワイヤレスホリパッドとホリパッドはこのamiiboに対応していません。
ただしJoy-Conもamiiboに対応しているので、amiiboを使う時だけJoy-Conを使うのでも良いかもしれません。
HD振動
| 任天堂純正 Proコントローラー | ワイヤレス ホリパッド | ホリパッド for Nintendo Switch |
---|---|---|---|
HD振動 | 〇 | × | × |
HD振動は、「これまでのコントローラーの振動機能とは全く違う最先端の振動技術」と言われています。
簡単に言えばこれまでよりも細かい強弱や振動パターンで臨場感を与えるものだそうですが、こんな簡単に説明すると技術者の方に怒られてしまいそうなくらい、すごい技術らしいです。
自分はあまり振動のあるゲームをやらないのでそこまで大きな違いはわかりませんが、プレステ2や3のコントローラーの振動みたいな「痛い!」という感じがないです。
HD振動もプロコンにのみ搭載されている機能です。
連射機能
| 任天堂純正 Proコントローラー | ワイヤレス ホリパッド | ホリパッド for Nintendo Switch |
---|---|---|---|
連射機能 | × | × | 〇 |
有線のホリパッドのみ連射機能がついています。
「ABXY」「LR」「ZL」「ZR」といった各ボタンを連射、または連射ホールド状態にできます。
連射の速度も秒間約5,12,20回の3段階から設定できます。
放置して何かを稼いだりする場合には便利です。
重さや操作性の違い
重さや操作性といった使い心地の違いについても見ていきましょう。
重さ
| 任天堂純正 Proコントローラー | ワイヤレス ホリパッド | ホリパッド for Nintendo Switch |
---|---|---|---|
重さ | 246g | 180g | 170g |
プロコンの重さが246gなのに対し、ワイヤレスホリパッドは180g、ホリパッドは170gとなっています。
プロコンは重いというほどではありませんが、ほかのコントローラーなどに比べるとドッシリとした握り心地を感じるかと思います。
コントローラーの大きさ
| 任天堂純正 Proコントローラー | ワイヤレス ホリパッド | ホリパッド for Nintendo Switch |
---|---|---|---|
サイズ | 縦106mm 横152mm 厚さ60mm | 高さ110mm 幅160mm 奥行き60mm | 縦110mm 横155mm 高さ62.5mm |
プロコンに比べると、ワイヤレスホリパッドやホリパッドはサイズが大きいです。
数値上は些細な差ですが、実際に持ってみると結構な違いを感じます。
プロコンでもなかなかの大きさで、手の小さい人にはちょっと大きいと感じるところ、
ホリパッドはさらにサイズが大きいので、手の小さい人は持ちにくいと感じるかもしれません。
スティックの長さ
コントローラーの操作性の違いとして、プロコンに比べてホリパッドの方がスティックが少しだけ長いです。
スティックに親指を乗せた時の位置が高くなるので、人によっては少し操作しづらい、コントローラーが持ちづらいと感じるかもしれません。
ボタンの配置
ボタンの配置の距離が、プロコンに比べてホリパッドの方がボタン同士が離れているように感じます。
そのため、ボタンの同時押しをするようなゲームではボタンが押しづらいと感じるかもしれません。
価格やカラーの違い
最後に、価格やカラーの違いを見ていきましょう。
プロコンの価格やカラー
プロコンは2023年2月現在でも品薄が続いており、Amazon価格で10900円と大きく値上がりしています。
カラーは2023年2月現在、基本の『ブラック』のほかに『スプラトゥーン3エディション』や『モンスターハンターライズ:サンブレイクエディション』があります。
ワイヤレスホリパッドの価格やカラー
ワイヤレスホリパッドは少し前まで品切れの状態が続いていましたが、2023年2月現在はAmazon価格で6345円で購入できるようになっています。
カラーは、ブラック以外にも「ブルー」や、「ピカチュウ」「マリオ」などの絵が入ったカラーもありますが、ブラックに比べると価格が高くなっています。
有線ホリパッドの価格やカラー
有線のホリパッドは価格が断トツで安く、2023年2月現在のAmazon価格で2609円となっています。
カラーは『ブラック』『ブルー』『レッド』の3色がありますが、ブラックに比べるとブルーやレッドが少しだけ高いです。
まとめ:プロコンとホリパッドはどれを買うべき?
それでは、ここまでの情報をふまえた上で「どのコントローラーを選べばいいか」「どんな人にどのコントローラーがおすすめか」をまとめたいと思います。
任天堂純正のProコントローラーはこんな人におすすめ!
任天堂純正のProコントローラーは、価格さえ気にならなければ最もおすすめのコントローラーです。
バッテリー容量が多く、充電しながらでも使えるので、こまめな充電を忘れがちな人も安心です。
ジャイロ機能をはじめ、amiibo、HD振動といった機能がすべて搭載されているので、機能面で困ることもありません。
ただ、2023年2月現在でも品薄が続いていて、とにかく入手困難で価格が高いことが唯一最大の欠点です。
ワイヤレスホリパッドはこんな人におすすめ!
ワイヤレスホリパッドは、コストを抑えて無線コントローラーが使いたい人におすすめのコントローラーです。
有線のホリパッドと違い、ジャイロ機能がしっかり搭載されている点も評価できます。
ただし「HD振動がない」「充電ゲーブルが短い」「サイズが大きい」といった点には注意しましょう。
ホリパッド for NintendoSwitch はこんな人におすすめ!
ホリパッド for NintendoSwitchは、とにかく価格をおさえたいという人におすすめのコントローラーです。
連射機能もあり、ゲームによっては放置などをするのに便利です。
また、動作保証はされていないものの、PC接続時にホームボタンとマイナスボタンを同時に長押しするとDirectInputとXinputを切り替えられるという隠し機能があり、PCで使えるのも嬉しい点です。
ただし、有線のみのため基本的にテレビモードでしか使えない事と、
ジャイロ機能やHD振動などはどれも搭載されておらず、コントローラーのサイズが大きめである点には注意しましょう。
おわりに
今回は、プロコンやホリパッドを買うべき理由と、それぞれの違いやどのコントローラーを買うべきかについてお話させて頂きました。
繰り返しになりますが、プロコンやホリパッドはよほどゲームをやらない人でなければ買って損はないコントローラーです。
操作性が良いことや充電の問題が解消されるのはもちろん、Joy-Conのスティックはかなり壊れやすいため、修理することになるくらいならプロコンやホリパッドを購入して使うのがおすすめです。
そしてプロコンとホリパッド、どちらを買うべきかは人によって異なります。
基本的にはプロコンが一番オススメですが、品薄で価格が高騰しているので、コストを抑えたい人にはワイヤレスホリパッドや有線ホリパッドもおすすめです。
今回紹介したプロコンやホリパッドがあれば確実にゲームの快適性が上がりますので、ぜひ検討してみてください。