観察者やボタンは反応させると信号を出すブロックですが、レバーと違って継続的に信号を送れないため、そのままでは装置のオンオフの切り替えとしては使えません。
これをオンオフの切り替えとして使えるようにするには、それなりの工夫が必要です。
というわけで今回は、観察者やボタンを使ってオンオフを切り替える方法を紹介します。
装置の仕組みから解説しますので、応用して色んな形で使えるようになれば幸いです。
観察者やボタンを使ったオンオフ切り替えとは?
観察者は、顔の前のマスに何かしら変化があると、それを検知してレッドストーン信号を一瞬だけ流すブロックです。
ボタンは、押すとへこんでレッドストーン信号を流し、しばらくすると元に戻ります。
どちらもレバーと違って継続的に信号を送り続けることはできないため、そのままだと装置のオンオフ切り替えとして使うことは出来ません。
このように、観察者を反応させてもレッドストーンランプがオンからオフにすぐ戻ってしまいます。
ボタンも同じく、オンの時間が少し長いだけで、やはり元に戻ってしまいます。
これをオンオフの切り替えとして使えるようにするには、『フリップフロップ』と呼ばれる回路を使う必要があります。
回路については後ほど解説しますが、それを行うと以下のようになります。
ベルを鳴らして観察者を反応させるとレッドストーンランプが光りっぱなし(オン)になり、もう一度ベルを鳴らすと消えるよう(オフ)に出来ました。
今回はこの、観察者やボタンでオンオフを切り替える『フリップフロップ回路』について紹介していきます。
観察者やボタンでオンオフを切り替える仕組みと作り方
今回は、観察者やボタンでオンオフを切り替える方法である『フリップフロップ回路』の中でも、『Tフリップフロップ回路』と呼ばれるものを使います。
全体図としてはこのような形ですが、これだけだとわからないと思うので、部分的に解説していきます。
観察者やボタンで信号を出す
まずは、観察者やボタンを使って信号を流します。
画像では観察者の顔の前に『ベル』を置いて鳴らしていますが、ブロックの設置や破壊、ドアやゲートの開閉などなど、観察者が検知できる変化であれば何でもOKです。
信号を上のドロッパーに繋げる
観察者やボタンから出た信号をレッドストーンの粉でのばし、『上のドロッパー』に繋げます。
ドロッパーについては次の項目で解説しますが、ここで大切なのは必ず上側のドロッパーに信号を送るということです。
この時、ドロッパー手前のレッドストーンの粉の下のブロックには、『ガラス』などの透過ブロックを使った方が動作が安定します。
動作が安定する理由については、色々と調べてみましたが正確にはわかりませんでした。
ドロッパーの設置順と不透過ブロックの信号伝達が影響してるっぽい?
ドロッパーとホッパーでアイテムを循環させる
2段重なっているブロックは両方とも『ドロッパー』です。
ドロッパーには、信号を受けると顔の向きにアイテムを排出したり、コンテナがあればそこにアイテムを移動する機能があります。
ここでは、上下のドロッパーのどちらかに何かしらアイテムを1つだけ入れておきます。
まず、観察者やボタンから信号が送られてくると、上下のドロッパーがほぼ同時に作動します。
すると、上のドロッパーにアイテムがある時は、そこからホッパーの上にアイテムが排出され、ホッパーがそれを吸い込んで下のドロッパーにアイテムを送るところまで行きます。
そして、下のドロッパーにアイテムがある時は、上のドロッパーにアイテムが移動したところで止まります。
つまり、観察者やボタンで信号を出すたびに中のアイテムが上下のドロッパーを交互に移動するというわけですね。
コンパレーターでドロッパーの中身を検知する
ホッパーの上に設置しているのが『レッドストーンコンパレーター』です。
レッドストーンコンパレーターには、2つの出っ張りがある側のコンテナの中身を検知し、それに応じて反対側から信号を出すという機能があります。
この場合だと、上のドロッパーの中身を検知し、上のドロッパーの中にアイテムがある時に信号を出します。
先ほど説明した通り、この装置では観察者やボタンで信号を出すたびに上下のドロッパーにアイテムが移動します。
つまり、観察者やボタンで信号を出すたびに、コンパレーターの信号出力のオンオフが切り替わるということです。
これが、観察者を使ってオンオフを切り替える仕組みの正体です。
反復装置で信号強度を補強する
レッドストーンコンパレーターの先に設置しているのが『レッドストーン反復装置』です。
この『レッドストーン反復装置』は何のためにあるのかというと、信号強度を補強するためです。
反復装置には、レッドストーン信号の伝達を遅延させる効果の他に、距離などによって微弱になった信号強度を回復させる効果があります。
コンパレーターの出す信号強度はホッパーの中のアイテム量によって変化するので、今回のようにアイテム1つだけだと微弱です。
そこで、コンパレーターのあとに反復装置を置くことで信号強度が補強され、ある程度離れた位置までレッドストーンの粉を繋げても信号が届くようになるというわけです。
ちなみに、今回の画像のように近くのランプを点灯させるだけであれば、反復装置はなくても問題ありません。
以上、観察者やボタンでオンオフを切り替える仕組みでした。
観察者やボタンを使ったオンオフ切り替えの使用例
こちらは観察者を使ったオンオフ切り替えスイッチの使用例です。
ベルを鳴らすと粘着ピストンが伸び縮みして、柵が上がったり下がったりする装置になっています。
観察者は顔が上を向くように設置し、下の不透過ブロックを通じてレッドストーンの粉でドロッパーまで繋げています。
反対側も同じように観察者とベルを設置し、同じくドロッパーにレッドストーンの粉を繋げることで、どちらのベルを鳴らしても柵が上下するようになっています。
回路を隠すとこんな感じ。
拠点や牧場などの入口に設置すると、近未来感が出るのではないでしょうか。
まとめ
今回は、観察者やボタンでオンオフを切り替える方法について紹介しました。
使える場面はそれほど多くはないですが、覚えておくと「こんな装置が作りたい!」という時に使えるかもしれません。
ぜひ活用してマイクラの建築を楽しんでください。
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